日経平均は下げ、TOPIXは上げた7月29日|同じ市場で指数が逆を向く理由【けいざいノート】

けいざいノート
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2026年07月29日 ▼
2026年7月29日の東京株式市場では、少し変わったことが起きました。
日経平均は1.49%の下落。ところが同じ日のTOPIXは0.26%の上昇です。
同じ市場の、同じ一日を測っているのに、2つの指数が逆を向きました。

なぜこんなことが起きるのか。答えは「2つの指数は作り方が違う」という一点にあります。
この動画では、その仕組みを実例で確かめたうえで、
アメリカの金融政策の会合(FOMC)の声明文をどう読むかまでを整理します。

▼この日の数字
・日経平均:終値 61,434.19円(前日比 −930.73円/−1.49%)3日続落
 高値 63,138.04円・安値 60,448.90円(13:45)
・TOPIX:終値 3,974.03(前日比 +10.44/+0.26%)
・東証プライム:値上がり 1,044銘柄 / 値下がり 491銘柄
 =値上がりが全体のおよそ67%
・売買代金 13兆1,999億円

▼なぜ逆を向いたのか
・日経平均は「株価平均型」。日本経済新聞社が選んだ225銘柄の株価を足して、
 決められた数で割ります。だから一株の値段が高い銘柄ほど、指数を動かす力が大きい。
・TOPIXは「時価総額加重型」。時価総額(株価×株数=会社の大きさ)で重みが決まります。
 だから規模の大きい会社ほど効く。対象の銘柄数もずっと多い。
・この日は半導体に関わる値がさ株がまとまって売られました。
 東京エレクトロンは終値50,000円で1割を超える下落。報道では、この1銘柄だけで
 日経平均を500円以上押し下げたとされています。
・一方でそれ以外の多くの銘柄は上がっていたので、TOPIXは上昇しました。

▼今日の持ち帰り①:値がさ株(ねがさかぶ)
一株の値段が高い銘柄のこと。会社の規模が大きいこととは別の話です。
日経平均は株価を足して作るので、値がさ株が動くと指数が大きく動きます。
見出しの数字を見たら「どちらの指数の話か」を確かめる。それだけで見え方が変わります。

▼下げた銘柄で起きていたこと
・コクサイエレクトリック −17.7% / SCREEN −17.2% / キオクシア −13.85%
 東京エレクトロン −10.6% / ソフトバンクグループ −7.0% / ディスコ −6.5%
・キオクシアは3営業日続落(7/27 54,550円 → 7/28 44,550円 → 7/29 38,380円)
・「高値から何%安」は、どの高値と比べるかで数字が変わります。
 7月22日の高値(68,700円)と比べると約44%安、
 上場来高値(6月22日・112,700円)と比べると約66%安です。
・韓国のコスピも終値で約6%の下落。取引時間中に一時12%を超える下落まで振れ、
 サーキットブレーカーが発動して取引が20分止まりました(前日に続き2日連続)。

下げの理由は一つに絞れません。報じられているのは、アメリカの半導体株指数(SOX指数)が
4日続けて下げていたこと、韓国の半導体大手をめぐる見方、AI関連の投資が過熱している
のではないかという警戒などです。どれが主な理由かは断定できません。

▼今日の持ち帰り②:声明文(ステートメント)
FOMCの会合のあとに公表される短い文章です。7月の会合は、参加者の金利見通し
(ドットチャート)が公表されない回でした(公表は3月・6月・9月・12月の年4回)。
つまり新しい情報は声明文と議長の会見しかありません。

見るところは3つ。
 1. 政策金利をどうしたか(現在の誘導目標は3.50〜3.75%。2025年12月の引き下げ以降、
   4回続けて据え置き)
 2. 景気と物価をどう書いたか
 3. 前の回から表現がどう変わったか ← いちばん実用的

声明文は前の回の文章を下敷きに書かれるので、変わった部分に意味があります。
2026年5月の議長交代以降、声明文は大きく短くなりました(4月は約341語、6月は約120語)。
6月の声明では、リスクのバランスについての記述が消えています。
なお6月の会合の票決は全会一致でしたが、議事要旨によれば年末の適切な金利水準についての
見方は割れていました。

▼目次
00:00 きょう何が起きたか
01:39 なぜ指数が逆を向いたのか
03:45 下げた銘柄に何が起きていたか
05:24 FOMCの声明文はどこを見るか
07:33 まとめ

▼出典(一次情報)
・日経平均株価の算出方法:日本経済新聞社
・TOPIXの算出方法:JPX総研
・FOMCの日程・声明・議事要旨:米連邦準備制度理事会(Federal Reserve Board)
 https://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/fomccalendars.htm
・株価・指数の各数値:各取引所の売買データおよび報道(2026年7月29日大引け時点)

▼この動画について
・ナレーションはAI音声を使用しています(合成音声)。
・これは相場の予想ではありません。数値はいずれもその時点のもので、変動します。
・特定の投資・売買をすすめるものではありません。投資の判断はご自身で。

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